Danner LiteⅡ セダレボ入手&メンテ編
昔、買収前のDanner取扱い店で勤務経験がある私が、当時の思い出を振り返りつつメンテしていきます。
前回は検品まで。
今回はメンテ編です。
買ったばかりのブーツにメンテ?と思いますよね。しかし意外と埃や汚れはあるものです。
そして問題なのが、買ったばかりのブーツは意外と「革が乾燥している」事です。
そのまま履いていると、履き皺からクラックが発生し補修が効かなくなります。
買ったブーツのブラッシングをしつつ、汚れを落としてオイルアップ。
この一手間で革が長持ちします。
デッドストック品や中古品を購入した際も必ず行うことをお勧めします。
埃落としは馬毛ブラシで。
泥などごこびりついている時は、豚毛が良いです。
腰があるので隙間から泥を掻き出すことができます。
この汚れはブラッシングでは落ちませんでした。
BRINを少量布に取り、優しく磨きます。
リムーバーは軽めのものから試し、落ちなければ強いものにかえていきます。
リムーバーの使用しすぎは革が乾燥したり、色落ちしたりしてダメージになるので慎重にやります。
今回は1番軽めのやつでスッキリ落ちました!
埃落とし、汚れ落としが済んだら、余分なオイルを慣らす用ブラシでブラッシング。
これでオイルを革全体に馴染ませつつ、さらにブラッシングで皮革表面を慣らす効果があります。
正直オイルはなんでも良いと思います。
マスタングペーストなど浸透しやすいものから、ほとんどワセリン成分のものもあります。
今使用しているダナーのオイルは浸透性は高くないものです。
オイルを入れる量がよく分からない内は、高浸透タイプはオイル過多を招く恐れがありますから、このダナーのオイルは初心者向けといえますね。
例えばレッドウィングのオイルは松脂成分が入っていて、使用していくうちに、本当に徐々にですが、色調が変化します。
セダレボは素の色を活かしたいのでナチュラル系のオイルをチョイス。
皺の所などはオイルが抜けやすいので周りより多めに入れていきます。
オイルアップが終わったら、一晩日の当たらない風通しの良いところに保管します。
これが10年ほど履いているダナーライトⅢです。数量限定モデルでした。
キャンプや防波堤での釣りなど、環境としてはアウトドアでハードに使用しているのに、とても良い状態を保っています。
乾燥してカサカサの革だとすぐに傷つきますが、しっかりメンテしてやれば傷も予防できます。